演奏ハラミちゃん?

 

昨夜は地震、怖かった。

あまり熟睡できなかったが、今日はご褒美の日

用心しながらも、モーニングセット、珈琲タイムを

楽しみに早々に外出。

 

ちょうどエスカレーターに近づいたところでピアノ演奏

ハラミちゃんが来てたりして、と下を見たら本当にそうだった。

 

下へ降りて演奏を拝聴

鳥肌が立つような気持のいいピアノの音色

短い演奏時間だったが、人柄も優しそうだった。

なんだか気持ちまで明るくなって

ありがとう! と音楽の力に感謝

 

数年前

友人のピアニストのコンサートを企画

前日、練習をしたいと予約していた場所が確保できず

ちょっとした嵐のような豪雨のなか

車を必死で走らせてピアノが置いてある場所を探し求めた。

 

急遽は無理か、厳しいなあ・・・

ご本人は、

助手席で明日のコンサートのイメージトレーニングに必死

 

途中トイレに行きましょうということで車を停めたターミナルで

トイレ使用の後、珈琲でもと思ってキョロキョロしていたら

なんと広場にグランドピアノがどん、と置いてある。

 

総合案内へ走っていき、

あのピアノ弾いていいですか? と聞くと

どうぞ、どうぞ、

ストリートピアノで使っていただいております、と

 

ピアニストの友人は鍵を受け取ると、まっすぐにピアノへ、

すぐに弾きだした。

 

外は雨

離島ターミナルに響きだしたピアノ演奏

 

高齢の紳士が一人、

引き寄せられたかのように最初の観客となり

続いて新婚さんだろうか、二人

さらには子供を連れたご夫婦が二組、とあっという間に人だかり

 

禁じられていた指が解放されたように一曲弾き終わった。

ほっとしたように上を向いている彼女の傍へ近づき

後ろ、凄いことになっています、

次は誰もが知っている曲でお願いします、と言うと

 

エリーゼのために、をラララララ・・・と弾きはじめた。

切ない音色に、演奏者の後ろには人、人、人だかり

そして待合室ではソファーで静かに聴き入る人たちの姿

 

受付の人も涙ぐんで聴いている。

雨の中、束の間、人の心が一致するのに十分な聴かせかた

船は出ないかもしれない・・・

帰れないかもしれない、行けないかもしれない

疲れた人の心に音楽は沁みる

 

翌日、本番では

「哀しみのピアニスト」と紹介をした。

ご本人の希望どうり紹介すると、

人の脳は面白い

 

みな、自分の哀しみの思い出を演奏にのせて

束の間、自身のストーリーを思い描いたようで、

とてもいいコンサートになった。

 

思いがけないサプライズに出会った後

災害や疫病や緊張することばかり続くけれど

芸術って廃れてはいけないな、とつくづく思った。

芸術の廃れは国力のバロメーターだときく。

 

人は食べて飲んで寝て

それだけではなく、心にも栄養が必要なんだよね、と

思えば芸術の秋ではないですか。

 

ハラミちゃん、演奏、すばらしかったです。

心に栄養いただきました。

ありがとうございました。

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