エリ・エリ・レマ・サバクタニ          

わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。 

        マタイ27-46

十数年前の3月14日、私は洗礼を受けた。

家族や友人に教会へ誘われたわけではなく、聖書を開いたこともなかった。

救急室のベットで脈拍が40を切り、もう無理だと感じた時、

子どもたちを置いて、どこへ行こうというのか、誰か助けて下さい

誰か助けて下さい、と無我夢中で吐ける息の隙間に声を出した。

***

「あなたが負けたら僕たちも負けるような気がする。負けるな」

体をさすってくれた人たちの有難い声を感覚を今でも覚えている。

渇いた絶望の淵で、途絶えようとした息のはざまで

いや終わった、という刹那

わたしは十字架を見た。

「あなたにはできない。わたしがした。あなたにはできない」

一滴の水が渇いてあえいだ口の隙間に落ちたかのように

死んで生き返った。

***

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

このことばが神の子から発せられなかったら

私はキリストを信じたと思う。

知人の言葉に、その時、説明できなかったが、今は答えることができる。

誰から教わったわけでもない。

魂の殻が割れて、霊が呼吸し始めたからだということを教会で教わった。

私たちの魂の中にある霊

神が息を吹き込んだというから神の息である。

神の息は気管までしかいけない短息か?

神の息に不足があるのか。

神の息は人を土で造ったあと、

「生きよ」

と命じて、そのとおりに生きさせた全能者の息である。

***

何故、わたしをお見捨てになったのですか。

何故、見捨てられたと刹那、語られたのか。

神が死ねないということを忘れてはいけない。

***

誰かわたしを助けて下さい、と声にもならない息を吐いたことを覚えている。

「あなたにはできない。わたしがした。あなたにはできない」

魂は意志・知性・感情でできているという。

殻は硬い。とてつもなく硬い。

殻は自分では割れないが、割れたコントロールを失った時を

「幸いな者」

と聖書は語る。

何故なら、あなたはその時、神の息を知るからだとある。

***

厳しい時代を目の当たりにしていますが

「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、

落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」

      イザヤ書30-15

と聖書にあります。

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