- 投稿 2025/03/03
- べらぼう

雪です。
梅の花が満開で、花の上に白い雪が積もり、
ドキドキする美しさに、南国生まれはただただ吸い寄せられるように窓際から動けずに見入っています。
昨日は20℃、今、マイナス3℃、
体にはめちゃ危険な温度差です。
気象庁と国交省が合同記者会見を緊急で行っています。
大きな災害や危険から守られますように祈ります。
***
蔦重
なんて過酷な時代でしょうか。
花の井との告白タイム。
命がけですね。
体がストレスに弱いので、蔦重が横浜流星さんで、本当に良かったです。
花の井の相手が鳥山検校、悪徳高利貸しとか言われていてもとても強烈ないい男
がライバルとして登場してきてしまいました。
重三
表情だけで、告白や現実の厳しさや、どうしようもない男としての悔しさを表現していきます。花の井に、20年来の思いやそれを今頃気づいた自分をぶつけていく場面は、弟分、年下の恋人に見えます。
ところが、花の井が買われている現場を見せつけられて、何もしないのが今のお前にできることだと言い放たれた時に見せた踵を返す前の表情、数秒の演技でしたが、男、蔦重でした。
忘れてはいけません。
蔦屋重三郎は時代に名を遺した人物です。
ここだというところで、蔦重という人物の稀さがこぼれ出ていないといけない、
上手い、
本当に頭がいい俳優さんだと、惚れ惚れしました。
この機微を使い分けたか・・・上手い・・・凄い・・・
誰彼にペコペコと頭を下げながら暮らす蔦重のいる世界
そこで初めて蔦重が忘八になりきれていない、生身の人間である表情を見せた瞬間でした。
それすらも見せたら生きてはいけない世界
それぞれが忘八を演じきっていく暮らし、逸脱は掟破り、それこそが忘八かもしれない箱の中。
そういう解釈さえも思わせる名シーンでした。
役に生きる、という横浜流星さんの世界を応援したい、と見始めた世界ですが、あまりにも厳しい吉原という舞台に、45分が一つの芝居・舞台を見終わったような緊張感でいます。
今も厳しい時代が来ていると感じています。
当たり前はないんだということを痛感します。
蔦重のサクセスストーリーを、ラクーに期待して見始めたので、自分の甘さに、少し修行しよう、とストイックさへも脳のスイッチを切り替えています。
それだけ時代劇って、やっぱ厳しいっすね。