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カテゴリー:べらぼう
雪と満開の梅の花 そして蔦重

雪です。

梅の花が満開で、花の上に白い雪が積もり、

ドキドキする美しさに、南国生まれはただただ吸い寄せられるように窓際から動けずに見入っています。

 

昨日は20℃、今、マイナス3℃、

体にはめちゃ危険な温度差です。

 

気象庁と国交省が合同記者会見を緊急で行っています。

大きな災害や危険から守られますように祈ります。

 

 

***

 

蔦重

なんて過酷な時代でしょうか。

 

花の井との告白タイム。

命がけですね。

 

体がストレスに弱いので、蔦重が横浜流星さんで、本当に良かったです。

花の井の相手が鳥山検校、悪徳高利貸しとか言われていてもとても強烈ないい男

がライバルとして登場してきてしまいました。

 

重三

 

表情だけで、告白や現実の厳しさや、どうしようもない男としての悔しさを表現していきます。花の井に、20年来の思いやそれを今頃気づいた自分をぶつけていく場面は、弟分、年下の恋人に見えます。

 

ところが、花の井が買われている現場を見せつけられて、何もしないのが今のお前にできることだと言い放たれた時に見せた踵を返す前の表情、数秒の演技でしたが、男、蔦重でした。

 

忘れてはいけません。

蔦屋重三郎は時代に名を遺した人物です。

 

ここだというところで、蔦重という人物の稀さがこぼれ出ていないといけない、

 

上手い、

 

本当に頭がいい俳優さんだと、惚れ惚れしました。

 

この機微を使い分けたか・・・上手い・・・凄い・・・

 

誰彼にペコペコと頭を下げながら暮らす蔦重のいる世界

そこで初めて蔦重が忘八になりきれていない、生身の人間である表情を見せた瞬間でした。

 

それすらも見せたら生きてはいけない世界

 

それぞれが忘八を演じきっていく暮らし、逸脱は掟破り、それこそが忘八かもしれない箱の中。

 

そういう解釈さえも思わせる名シーンでした。

 

役に生きる、という横浜流星さんの世界を応援したい、と見始めた世界ですが、あまりにも厳しい吉原という舞台に、45分が一つの芝居・舞台を見終わったような緊張感でいます。

 

今も厳しい時代が来ていると感じています。

当たり前はないんだということを痛感します。

 

蔦重のサクセスストーリーを、ラクーに期待して見始めたので、自分の甘さに、少し修行しよう、とストイックさへも脳のスイッチを切り替えています。

それだけ時代劇って、やっぱ厳しいっすね。

 

 

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飛行機が苦手、耳が痛くなる。そして蔦重

 

それでもまた行かなくてはならないのか。

悩みに悩んでいます。

昨年、10月に命からがら、おおげさなようですが、東京に戻ってきた。

しばらく動くことはないだろうと思っていた。

 

時代でしょうか。

時代の風がゆっくりさせてくれません。

 

寒さがやわらぐ頃、暑い、暑い、南国へ行くのかと思うと・・・

何か間違っている気がします。

 

窓の外では梅の花が柔らかな優しさで満開です。

自然に合わせてじっくりと自分を置いてみたいですね。

二拠点生活の旅人人生、少々疲れてきました。

 

 

***

 

 

さて、蔦重

面白いですね。

 

花の井

 

きれいですね。美人ぞろいのキャストの中で、もう一つのドラマを見せて下さるのだから回ごとに味が出てきて、役に生きる流星さんと最高の相性だと思います。

 

重三に、やがて恋敵が現れるのですね。

 

重いテーマが随所にあって、

それぞれの日常はそれぞれが立っている場所で処していくのはいつの時代も同じ。

 

唐丸よ、どこへ行った?

 

南国で観ることになる蔦重

 

どんなふうに我が身に迫りくるだろうか。

 

動かしようがない壁

一人の青年では壊して崩すことができない壁を、

 

蔦重は隙間を上手にくぐったり登ったりしながら状況を変えていきます。

無理だと思えば、はなっから無理な話

ところが、

「その話、のった!」

その勢いが商売のコツだと思えば、蔦重は商売の天才です。

 

いじけて立ち止ったりなどしない蔦重。

何層にも生えているだろう心の毛・たくましいメンタル

 

あたりまえに傍にいて支えてくれる花の井がいてからこそ、なのか。

 

楽しむ、というより、はらはら、な蔦重、応援隊です。

 

***

 

自分の「今」 も、結構はらはら進行中

 

窓の外の梅の花は柔らかな日差しの中から、

まあ、焦りなさんな、と声かけてくれている感じ・・・

 

大河ドラマ「べらぼう」蔦屋重三郎 

 

NHK大河ドラマ 「べらぼう」 蔦屋重三郎、横浜流星さん主演で始まりました。

 

遅い!!

 

ほんまです。

 

もう2月です。

 

海外から日本文化が注目されるなか、グットタイミングで江戸の文化が映像でこれでもか、という大サービスで披露されていきます。

私は日本人ですが、着物や言葉や書や音楽、所作、何もかもきれいだなあ、とタイムスリップしたような感覚で見入っています。

 

そして贅沢なことに、横浜流星さんと渡辺謙さんが一緒に江戸文化登場してくるなんて、

今年は、ありがたやまのかんがらす、にございます。

 

初めは、蔦重が殴られたり、罰を受けたりで、見るのが辛い場面もありましたが、難儀なところをくぐって前進するのに十分な主演力、さすがは横浜流星さんです。

殴られてもきれい、

吉原に置かれているのに芯が崩れていかない。

根っこに役者さんが本物の品を持っているゆえに、引きずりこまれるように見ても、心、グタグタにならないよね、という託せる安心感というか、もう入り込んでしまいました。

 

「忘八」

 

凄い言葉ですね。

蔦重は自分も忘八だから、といいます。

 

胸に染み入るシーンです。

 

選んで生まれた場所でもなければ選んで育った場所でもなく、その置かれた場所、吉原を少しでも助けるべく奔走する蔦重

 

渡辺謙さん演じる田沼意次と初めて会う機会を無理やりつくりだす蔦重

その蔦重に田沼意次が投げかけたことば

「それで、おまえは何をやったか」 です。

 

近づける相手ではない相手に命がけの陳情を正義感いっぱいに訴える何も持たない若者に、

「それでおまえはそのことについて自分で何かをしてきたのか?」

目からうろこが落ちた若者は、一世一代、大出世へと生き抜いていく、のだと思うと、

大変な時代の今の青年に、見てほしい名シーンです。

 

で、おまえは何をした?

 

うーん・・・

甘えの根が根底から引っこ抜かれてしまいます。

 

めいめい、おのおのが、なにをやったか・・・問われてしまうのが人生。

 

いつの時代も生きるって大変です。

生きるヒントをたくさん教えてくれる「べらぼう」です。