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  • 大事な話がある

    2020/07/09

    子育て・教育

    息子が小学校の頃、実家でしばらく暮らしていた仕事は忙しく、送迎のサポートや育児のサポートの人を頼み祖母である母も現役で仕事があるなか、家は一日中大賑わいの人の出 ...

  • あなたの若い日に

    2020/07/08

    聖書

    創造主を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」という年月が近づく前に。(伝道者の書12章1節)7ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さっ ...

  • 柔和で、ろばに乗られる。

    2020/07/06

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    見よ。あなたの王があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜り、柔和で、ろばに乗られる。それも雌ろばの子の子ろばに。(ゼカリヤ書9章9節)***7そ ...

  • 自分のいのちを失った者

    2020/07/05

    祈り

    37わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。38自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしにふさわしい者ではありません。 ...

大事な話がある

大事な話がある

息子が小学校の頃、実家でしばらく暮らしていた

仕事は忙しく、送迎のサポートや育児のサポートの人を頼み

祖母である母も現役で仕事があるなか、

家は一日中大賑わいの人の出入りだった。

誰かが誰かを助け、

明るい生活がまわっているのだと思っていた。

  

「たいせつな話がある」

息子はまだ小学生。

石原裕次郎のポスターのように、

半ズボンからのぞく膝を少し立てて

にぎやかなおばちゃんたちの中にいた私に、

大切な話だから、と声をかけてきた。

 

「何?」

「おかあさんとふたりだけで大切な話がある」

おばちゃんたちやほかの兄弟が、

ほう、というなか

息子にはカルピスウオーターを、自分には珈琲を淹れ、

二人で車庫傍の木の下の椅子へ

 

両手でコップを握りしめて下を向いている息子。

「なあに」

「おかあさん、舟、買えるかな」

「ん?」

「舟買って、操縦できる資格も取ってほしいんだ」

「ふね?ふね~」

  

珈琲を吹き出しそうになったが、

真剣勝負のまなざしは冗談のようにも見えず、

 

「みんな舟持っているんだ。護岸で釣りしている人なんかいない。買える?」

「ちょっと待ってね。息させて」

そう言って立ち上がると、

「僕にはなんでお父さんがいないんだ。みんないるのに。みんなお父さんと舟に乗って海で魚取っているのに」

と大泣きをして、

走って庭から一階のトイレに駆け込むと中から鍵をかけてしまった。

一度も反抗されたことがなかったので、驚いて鍵を開けてくれるよう頼んだ。

中から、

「今の話は忘れて下さい。

ぼくが悪かったです。舟のことは別の方法を考えてみます」

と、堰切ったように泣いている。

  

どうしていいかわからず学校へ行った。

転校してきたばかり

担任の先生を職員室に訪ねた。

 

息子が言ったとおりを先生に話した。

若い先生は黙って聞いておられた。

勢いあまって相談に行ったのはよいが、

若い先生のクールな表情に

失礼しました、とすごすごと帰った。

  

夕飯の支度にとりかかっていると、

息子を訪ねて同級生の男の子が訪ねてきた。

イカ釣りに行くのだという。

息子のえぎも用意してきていたので、

急いで、二人分のおにぎりや卵焼きや唐揚げを詰めて

飲み物と一緒に持たせた。

 

下の子たちを寝かしつけて、

おばあちゃんが、

「はい」と渡してくれた珈琲を持って、

月明かりがきれいな庭で息子を待った。

 

自転車の音が聞こえて、

「またなあ」

と元気な声が聞こえた。

 

たくさん釣っていた。

おばあちゃんも降りてきて

「すごいね、いっぱい釣ったねえ」

「明日はウニも取りに行くんだよ」

「ウニ、凄いねえ」

おばあちゃんが持ってきたアイスクリームを食べながら

息子は、どういうふうに釣ったかを楽しそうに話してくれた。

  

二人でイカをさばいている時に、

友達Iくんが

「Aくん、Aくんにはおかあさんがおるだろう。

ぼくはお父さんもお母さんもおらんよ」

と釣りの終盤で話したらしい。

 

しばらく釣りなんかを教えてもらうことにした。

勉強は僕が教えることになった。

だからしばらくはいそがしいからね、と真剣に言う。

 

学校の父兄会の終わりに先生へお礼に行った。

 

おかげさまで、Iくんから男学を教えてもらっている毎日です

と報告し、

Iくんの話した言葉を伝えると、

先生は男泣きに泣いてしまった。

私もつられて泣いた。

緊張がとれたというか、あったかい時間にほっとしたのだと思う。

  

祭りでIくんの雄姿をみた。

息子を参加させるために、

これまで祭りに参加しなかったIくんは

自らが先頭を切り、皆を巻き込んでいった。

運動神経抜群のIくんの垂直に飛び上がる舞いは感動、鳥肌もの。

息子もDNAが蘇ったのか、生き生きと舞い、祖母を感動させていた。

K先生も同僚の若手を巻き込んで参加。

カッコイイ大人の舞いに子どもたちも誇らしそうにみていた。

  

 

休みの日、息子の髪を刈る時、Iくんの分も刈った。

他の子らもおいで、とついでに刈ってやろうとしたら

みんな逃げだした。

「何故、逃げる。並びなさい。

終わった人からアイスクリーム食べていいから」

と言ったら、あんなんは嫌だ、だからアイスはいらない、という。

アイスまで投げ出すくらいひどい出来なのに、

二人は何度か友情の証しのように

私の髪カットにその後も応じてくれていた。

  

 

  

舟は同級生の親が乗せてくれたようで、

興味は他へ移っていったが、

友情はずうと変わらず、

先生が転勤する時には

男の子の心の純粋さに、しばらくみんなで

K先生ロスを共有した。

  

 

お別れの日、

海の岩場にIくんが隠れてしまい、飛行機の時間ぎりぎりまで

K先生は岩場の外で彼が出てくるのを待った。

 

「男はどんなに辛くてもやるべきことから逃げてはいけない。

先生ときちんとお別れするんだ」

傍で聞いていて、こちらが切なくなるような先生の男学

Iくんは、最後は逃げずに握手をし、空港で先生にきちんと手をふって

お別れをした。

  

帰り、彼らを焼肉食べ放題のお店へ連れて行った。

「男だ、食え。出世払いだあ」

と声かける前にもう全員テーブル席から駆け出していた。

飲み放題のドリンクバーへ、

選び放題のスゥイーツへ

  

 

  

昨日のことのように思い出す。

 

烏賊が青く光り、飛び交う夜の海

大きな月、オレンジ色で海面の凪に乗り動いて揺れる。

時間が止まったような海風、波の音。

  

しばらく飛行機に乗れない。

  

 

あの時のあの生活音は二度と味わうことはできないが、

景色は今も変わらずにある。

月夜の夜に耳を澄ませば息吹くらいは蘇ってくるかもしれない。

郷愁は悪くない。

今、頑張る力は、その日々の積み重ねの延長にある。

どの時にも感謝。

 

 

 

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あなたの若い日に

あなたの若い日に

創造主を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」という年月が近づく前に。

  (伝道者の書12章1節)

 

7 ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。

 

8 空の空。伝道者は言う。すべては空。

 

12 わが子よ。これ以外のことにも注意せよ。多くの本を作ることには、限りがない。多くのものに熱中すると、からだが疲れる。

 

13 結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。

  

14神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。

  

    (伝道者の書12章)

  

***

 

何の喜びもない、と呟く日は本当にある。

 

すぐにそんな自分に罪悪感がわき、

家を掃除し、アイロンをかけたり、原稿を読み直してみたりする。

 

だが、この伝道者の書は、

そんなつぎはぎでなんとか重苦しさを逃れようとする姑息さを

一気に吹き飛ばしてくれる爽快な章だと思う。

 

***

 

四方を囲まれたような閉塞感を覚えているのは私だけではないと思う。

 

天への視野を求めるかのように

神が環境を狭めてきているように感じてならない。

 

子どもたちに会いたい。

 

雲が薄黒くおおい、外へ出るな、出るな、と災害も疫病も

やっきになって、人の心を追い込んでいく。

  

***

  

多くのことを書いても疲れるだけ、とある。

 

自分の体験したことを書ききることも疲れてしまうのに、

知らないことがあまりにも多く、

知見者のことばに耳を傾け、目を凝らして読み、

神は繊細に、なんと多くの人を生み出されたことか、

と同じようなことがないことに、驚きます。

 

アメージンググレイスです。

 

自分以外のどなたかのシェアして下さる情報は、

神様からのギフト。

 

人の一生分は、どれもが神様の全力投球。

  

感染症予防対策の関係者を数名

国や都が一般公募すればいいな、

と年明けから思っていた。

 

優秀な人材はかぎりなく市井にもおり、

知恵の結集を呼び掛けても良いのではないか、と。

 

水の災害、そうこうしている間に台風も怖い。

 

各地で削がれていく力に

組織を超えて、一般のアイディアも頂きながら

各専門家が検討し、連携していく。

 

鶏口牛後

鳥のくちばしから見える視野もスピード感が必要な時は必須だと思う。

   

引き続きとりなして祈ります。

 

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柔和で、ろばに乗られる。

柔和で、ろばに乗られる。

 

見よ。あなたの王があなたのところに来られる。

この方は正しい方で、救いを賜り、

柔和で、ろばに乗られる。

それも雌ろばの子の子ろばに。

   (ゼカリヤ書9章9節)

 

***

 

7 そして、ろばと、ろばの子とを連れて来て、自分たちの上着を

その上に掛けた。イエスはそれに乗られた。

 

***

 

9「ダビデの子にホサナ。

祝福あれ。主の御名によって来られる方に。

ホサナ。いと高き所に。」

   (マタイの福音書21章)

 

***

 

子ろばの背中の紋様、初めて見た時は

鳥肌が立ちました。

 

旧約聖書にある聖句

新約聖書で成就という長い年月を経て

背中の紋様は十字架

 

***

 

神を畏れ、祈ります。

 

 

 

 

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自分のいのちを失った者

自分のいのちを失った者

37 わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。

 

38 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしにふさわしい者ではありません。

 

39 じぶんのいのちを自分のものとした者は、それを失い、わたしのために自分のいのちを失った者は、それを自分のものとします。

 

       (マタイ10章)

 

自分から指を手を離すことができない人間各自の愛着を

どうあがいて処理しようにも無理がある。

 

人の脳にはそれを記憶する場所があり、

それがあるゆえに

十字架上の神の成した業があり、復活というプロセスがある。

 

神を愛するゆえに

悟った、と子を手放すような者を神は喜ぶだろうか。

 

***

 

神の奥義は

「わたしがした。あなたにはできない。わたしがした。わたしに帰れ」

である。

 

人間にはできないことをした、

それが信仰のもといである。

 

人にできるなら神を知る機会はない。

 

神は存在の根源である。

 

***

 

十字架上の形は無力の極みである。

「死」である。

 

それも神の子の

「死」である。

 

それを信じて、ただ信じて

神の子の「死」に渡した先に起きたことを信じて

初穂のあとに繋がっていける道、

それが今の時代に生きる恩恵だと思う。

 

「死」

の先、

十字架の先を知るのは、当時、神のみ。

 

私たちひとり一つの身を持つ今も

目を閉じて実際、自身の「死」をその身に帯びなければ

見たことではないから、正直、わからない。

 

***

 

信じて目を閉じる。

 

猛者でも人にはできない。

 

先に実践し、見せて下さった方の神に対する絶対な一致、信仰。

 

それを超えることは、誰もひとはできない。

 

多くの方々の臨終の時、立ち会った時、

医療従事者冥利に尽きる瞬間がある。

 

誰もが極みで安堵の表情を見せるのが、とても腑に落ちる。

 

この地上で最愛の人に見せただろう表情とも違う

一番安心する人に見せる顔とも違う。

 

赤ん坊が泣きながら生まれるなら、

人は最後、誰かの顔に迎えられて逝くのだと思った。

 

神の御顔を見たのだろうな、と何度も畏れに畏れた。

 

***

 

神の御顔を見たらみな死ぬのだと書いてある。

 

生きている間、ことばに在って、霊に在って、生かされてきた。

 

目を閉じた時、

ことばは終わるのだ。

 

人の霊は天に上り、獣の霊は地に下る。

 

天は、神のおられる確かな所

幼い時からいつのまにか知っていること

 

***

 

祭司だった親を看取った夜、

「怖いねえ」

と息の合間に言うのを聞いて、

生き死にが怖いのではない、というのを悟った。

 

その時だ

子をゆだねるしかない先はそこにある、と悟った。

 

神を知る、ということは何よりの親孝行だと思った。

 

本当の心配事を親に課さないからだと、

今なら不思議なこの順序に、神の深淵に感謝するばかり。

 

子らが親孝行だということに今さらながら頭が下がる。

 

私は悔いなく、目を閉じてよいのだと頭が下がる。

 

子らのことを云々、祈り続けるずうと先にまで伸びてある御手、

神の恩寵

ただ恵みである。

 

愚かな母親に伸びた神の御手、恩寵である。

 

***

 

弱い人は幸いである。

 

死の極みに強い人など存在しない。

 

神は光にそっと私たちを移そうと今も見ている。

 

神はわたしたちの親

誰も滅んでほしくない

光へ、移そうと

繊細に、各自に合わせて、御手を伸ばしておられる。

 

神は愛。

 

永遠のいのちである。

 

そこへ抱き込められている感覚、それが私の信仰である。

 

 

 

 

 

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