はよ気づけ! 見た目は自分すごく怖い人

 

お宮の入り口をつくり、おおかた片付いたので、

さて、切り花でも、と浜を歩いて花を探しに、

 

 

神様の前に活けるのだし、花を活けるって・・・もう心は乙女じゃないですか。

 

 

鎌を片手にタオルで顔を拭きながら歩いていると、

がっちりとした鍛え上げた上半身裸(海、浜ですから)の黒人の若い男性が歩いてきた。

観光客が入れない時間を待って、お宮掃除に通っているので、いつもは誰もいないはずの浜。

夕刻、人に会えた嬉しさで、

 

「はあーい」

と、手をあげて挨拶しようとしたら、

相手は、後ずさるように海に入っていき泳いで通り過ぎて行ってしまった。

 

浜から上がったマッチョなその人は、こちらを見ながら一目散に駆けていくではないか。

こちらに気づくまでは、オラオラと肩で風切るように歩いてきたのにさ。

 

切り花も見つからず・・・

 

今朝、鏡を見ていて、

 

あの人、もしかして怖くて逃げた?

 

恐ろしいほど日に焼けたおばあの顔、

タオルからちらっと見えたであろう、花といえど、物を探している時の真剣な目は下手すれば獲物を狙う時の目に見えなくもない。

 

そしてなにより、「はあい」 と上げようとした手は鎌を持っていた手ではなかったか?

 

自分・・・心は花を探す乙女でも、

いやあ、見た目、本当に怖いんですけど・・・

 

真面目に正しくお宮さんに通っているだけなのに・・・

 

バカンスを楽しんでいる方々と遭遇してはいけない、もしかしてご迷惑な人?

 

だれかれに、

「はあい!」

と声をかけるのを少し控えようと思います。反省。

 

花もスーパーで買い、

島人だけではない観光地、時間外といえど掃除に鎌もお宮の外では厳禁。

大昔にタイムスリップしているのは自分だけだと気づくべし、自分、強く反省。

 

 

 

 

 

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