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暖かいし紅葉もきれいで公休日の人出の多さをすっかり忘れていて、早々に家に帰ってきました。
一年前から誕生日が終わった直後から誕生日を訴えてくる子供にプレゼントがまだだったので、本人の望んでいたものを買いにいってきました。
happy birthday の曲が流れると産婦人科ではドクターが分娩室に呼ばれていることを意味し、かわいいbabyが生まれてくることを同時に伝えています。
この子が生まれた時、この曲が流れず、
「お願いします。happy birthday 流してもらえますか」
えっ? スタッフ揃っているし、という言葉をさえぎって誰かがこの曲が流してくれた。リフレインする曲に次々スタッフが駆けつけてきて、迷惑をかけてしまったが、私は今でもこの曲が辛い。
私が取り上げていいですか、という教え子に
いいよ、と強がって陣痛の合間も頑張ってへたれていなかったが、
赤ん坊を顔の横に置かれた瞬間に気づいてしまい、
取り上げた教え子も見学していた学生もみなカーテンの向こうへ出ていってもらった。
***
底なしの罪意識
***
それをクリアして今があるのもこの子のおかげ
天使なのではないか、と本気で疑うことがよくある。
自分が見ていない次元を見ているような不思議さをこの子から感じて
「私のところに来てくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう」
素直に何度も思わされる。そしてごめんね、と何度も思う。
母ちゃん、タイスキ
母ちゃんもタイスキだよ
「知ってる」
***
他の子の誕生日はもうほとんど祝っていない。
ほぼほぼ一人っ子みたいなもんでしょう。兄弟はみな親みたいなことを言うが
それもまた申し訳ない。
もう何も謝らないで
伸び伸び好きなこと楽しんで、僕ら足引っ張ってないからね
あっち痛い、こっち痛いも自己責任だよ。
わかっています。
これからも天使の力借りて、伸び伸びやらしてもらいます。
生まれてきてくれてありがとう。わが家の天使さん。