電車に乗れない、勘が戻らない

電車に乗れない、勘が戻らない

中年期に入って上京した。

その前は車生活。上京して当然電車通勤も経験したし、子供と遠出もした。

 

コロナ禍で二拠点生活になり、電車に乗らない数年が経ち、ようやく時代が落ち着き、さて出かけようかとチャレンジをするが、今日も慣れずに電車断念。

 

この写真は2019年、コロナが流行る直前の12月

元気よく出かけていたのか・・・と今の自分にショック。

 

車も移動して過ごした島では、数十年も経っているのに、どこへもスムーズに行けた。やはり中年から鍛えた部分はすり抜けて落ちていくのか、電車に乗れない。

 

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行きたい所がある。

 

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そうした焦りを感じて、少し背中を伸ばそうかとベットに寝転がって、武田鉄矢さんの「今朝の三枚おろし」 を聞きながらストレッチ。

 

いろいろな本から引用して三枚におろした内容を早いテンポでぽんぽんと話していく。20数年前に親しい人から教えてもらったラジオ番組。

 

空港まで送ってもらう車中で流れていた。

面白い、凄いねえ、というと、毎回聴いている、私の教養のほとんどがここから、と笑って教えてくれた。

 

今日、久しぶりに聞いた。

ものすごい知識にそのテンポの速さに、継続の底力に唸ってしまった。

 

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今の時代は情報量が多い。自由になんでも個人にあった「推し」 にも出会える。

 

それに今どきの若い人はそれ本当? と内心思うとすぐスマホで調べる。話した方はけっこう傷つく。

話、5分は長すぎるらしい。1.5倍速はもう遅すぎるんだとか。

youの話など1時間聞いてくれた人には1万円支払うべきかも・・・

ひえ~、です。

 

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昭和・昭和している私よりはるかに年長の武田鉄矢さん、恐るべきプロフェッショナルな方です。

プロフェッショナルの語源、なんと、~の御前で披露する心構えや究極の姿勢を意味するのだと、16歳の少年に教わったことがある。

 

~の、は神様の前に立つ心構えなのだとか。

オペラ歌手を目指す少年は、なんのために歌うのか、何のための練習か、何故極めようという気持ちになってしまうのか、意味を知って、練習に対する姿勢がブレなくなったと教えてくれた。

 

なんて高尚な精神

 

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スタートしたばかりのブログ再開、すでにあまたいる鉄人たちのさらに鍛錬していく様に、「電車、乗れない」 まさかのここから・・・テンション下がっていくばかり。

 

小説の師匠は言いました。

東京を書け、と言ってんじゃない。

那覇での恋物語を書け、と言ってんじゃない。

あなたのどこなのそこ? 本当にあるの、そういうとこ、それを書き残せ、と言ってるの。いいのよ、日本語も間違いだらけ、知っている、編集者は皆さん、優秀、任せなさい。あなたは原作だけでいい、なんならあらすじだけと思って始めなさい。

 

そして出奔しろ、とも煽ってきました。

一度は蒸発するほどの雲隠れで、その臆病風を落としてきたほうがいいかなあ

「チャンスの神様には前髪しかないよ、どう掴む? のる?」

 

昭和のいきおいのあったあの時代、恐ろしくもあり・・・

 

そして、武田鉄矢さん、脳や意識をだます方法を三枚におろしてわかりやすくお皿にのせてくださっています。

 

美味しい

 

電車、よし、

 

行くぞ、よし

 

明日は子供と二人出かける、と意識あげてみます。

近くでクマが出て、近所で強盗事件が発生して、昨日は火事があって、最近、嘘のように環境がどんどん変わっていきます。

夜のウオーキング、もうありえないです。

近くの山? 丘? 山歩き、今はありえません。

 

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それでも鉄人たちは休まない。

継続は力なり。

~の御前で、披露する準備、心構え・・・う~ん。

投げ捨てるな。

しょげるな。

立ち上がって、一歩でも前に進めれば上出来だ。

そうこうしている間に育っていく。

夢中になれ!

電車も、目的地に目的があって無我夢中で乗ったことを思い出せ!

生きるを、今を夢中になれ! 

 

 

守秘義務と書く仕事

二足の草鞋を履く

一足は医療従事者という守秘義務あっての職業

 

病院のエピソードは書けない。

患者様は、病院へ命を預けに来ている。

それを全身全霊で受け止め助けていく職能からなかなか物書きが生まれないのは当然のことだと思う。

 

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800枚は250枚に

大体半分はそぎ落とされている。

 

 

人はそれぞれ何かを負ってこの世に生まれ、この世での役割を果たして生きているのだと思う。そう思うと、すべての誰をも凄いなあ、と人間好きが濃ゆくなっていくばかり。

 

 

それでも誰かの話をそのまま書かせてもらうことはない。

守秘義務力のほうが仕事歴としては長い。

 

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小説書きは、エッセーも素顔ではなく薄化粧すると聞く。

 

物語の主人公が生き生きと動き出し、書き手から離れていく時、

それが裏稼業物書きにとっての至福の瞬間なのかもしれない。

書き手の名前はわからないけれど、主人公の名前や演じた俳優の顔が思い出せる。

あこがれです。

 

 

 

 

 

白い浜、青い海、気持ちいい昼下がりです

 

写真への問いかけがあったので、お答えします。

 

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ブログの写真は子供が撮ったものを本人に許可をもらい載せています。

ハンディキャップがあり、二人でどこへ行くのも一緒なので、いいなあ、と思う景色は自然と同じになってしまいます。

 

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そして今どんな感じになった?

 

昔は、イングリット・バーグマンみたいだったじゃない、私

・・・

ほら、男顔だったでしょう

「・・・今は女顔なの?」

 

浜ちゃん、綾小路きみまろ、ジャワ原人、お相撲さんのなんとかさん、

一番最近は松崎しげる

 

「嘘!」

「会ってみる?」

「ううん、会わない」

 

歳月って残酷

コロナ禍もあって確実に10㎏増し増し

 

1月に今回お知らせメールで再会を予定している若いご夫婦がいる。

今から会うのがとても待ちどうしい。

そして大事な息子のように思っているY君にも会いたいと思っている。

 

隔月ごとに行っている南の島への帰省。

子供を置いてのチャレンジを始めたばかり。

 

不整脈で緊急入院をした際に、

突然のできごとに多くのことを学んだ。

子供にはある程度習得期間が必要であり、対応する家族もそう。

 

1泊、2泊

寂しそうだが、数回目で習得に向かっている感がある。

問題は親の方だった。

寂しくて胸が張り裂けそうだった。

そんなふうだから不整脈になる、いいのか悪いのか、

それでももう一度まで試みてみようと1月も一人で行く予定をたてた。

 

再会の予定を想定すると、

待て、待て、浜ちゃんのままで行けないよ、綾小路きみまろのままでは

何話したって心通じないとちゃうかな、顔に意識がいって・・・

 

そんなこんなを寝る前に考え始めたら

明日から甘いもの、少し遠ざけようという気になった。

会食禁止の歳月は本当に酷な結果を見せつけてきます。

 

V字回復は脳からだましていく力次第

イングリット・バーグマンに似てたんだもん

誰も覚えていなくたって自分は覚えているし・・・

よし、よし、明日から子供と二人甘いもの減らそう、頑張ろう。よし!

 

 

何合目にいるのだろう

11日にブログを再開する案内を親しい方々へメールでお知らせした。

ヤッホー!! と声をかけさせていただいた。

 

人生は山登りに似ている。

 

8合目? 9合目? それとも山頂はすぐそこなのか。

お元気ですか。山登っていますか。どの辺りにおられますか。

 

登り始めで出会った青春の仲間たち

4合目あたり思いのたけを語り明かした友

7合目辺りで滑落しそうなところを命がけで助けて下さった恩人

 

もうそろそろ8合目かというところで愛おしい助けに行こうか、と

心をわしづかみにしてきた子たち

 

ふもとでピクニックというより山を登っている、そんな共通の何かがあって惹かれた方がたへ、声をかけさせていただいた。

 

皆忙しい方々ばかりなのに

返信が次々と続いて止まらない。

3年過ぎのコロナ禍で錆びていたのは我が身だけ、心が奮い立った。 

 

***

 

「恐れ」

という鎧が、自由に書く、という本質を奪ってきた。

 

恐れることは、一番神を冒涜することだと原点に帰った気がしている。

のびのびと降りてきたものに手を任せ、指を任せ書いてきたはず。

何が怖い? 何が禁忌? それではお前は何故いるの? 

 

不思議な感覚です。

ようやく何かが全身から抜け出たような、それこそ自分であって自分ではないような、明日、いや今のこの瞬間天に召されても、もういい、というようやくの境地です。

 

 

そういう感覚を伝えてメールは送信するのが親切というものなのに、言葉足らずで送ったにも関わらず、返信して下さる友人の凄いこと。 

油断していない。風の音も聞き逃さない。神様の合図に応答できる方々って、こういう方々をいうのかもしれない。

リスペクトです。

 

自分って、なんて凄い人ばっかり出会ってきたのと、この一週間、感動が止まりません。

仕事ができる人って何かが凄いって聞いてはきたのですが・・・ 

 

少年よ、大丈夫、君もくいこんでいるよ。

泣きそうだよ。凄いじゃないか。そうそうたる大人たちに混じって・・・

 

 

自分で投げかけておいて

 

 

心は子供のように柔らかで、対応の早さは大人すぎる大人たちの格好良さに、先に到達していたであろうそれぞれの境地を思い、さあ登るぞ、歩くぞ、とありがたい気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。