買い物途中、1ちゃいくらいの坊やがかっこよくハンドルを切っているシーンに目が留まり、すごい、カーブ? ハンドル切ってるの? と思ったら、お母ちゃんが品物見つけてショッピングカートのハンドル、大きく切っていた。

坊やのハンドルはその下。運ばれているんだね、キミ。

 

それでも坊やは、体感で真剣にハンドル傾けとるぞ。

ハンドルつきのカートは男の子には最高ねえ。

かわいい、がんばれ!

 

坊や、人生も頑張っていくんだよ。

言いたくないけどね、

お母ちゃん卒業したらね・・・

ふ~・・・

カミさんというのがおってね、

ハンドル、切って、切って切りまくってもね、

う~んとね、

おおもとの運転はね・・・人生、切ないなあ~。

今はなんにも知らなくていいからかっこよくハンドル切りまくれ。

 

***

 

そんなこんなであまりにもかわいいハンドル技術に見入っていたら、

「東京ではよその子を2分見つめていたら犯罪、通報されるからね」

と、ソースのない我が家の大きくなりすぎた息子たちの説教が頭をよぎる。

 

ああ、危ない、2分見てる、危ない、気をつけよう。

 

とにかく子供好き。

何度、出しゃばって、

スーパーで子供さん連れのお母さんに

「あらあ、かわいい、何歳ですか? 手伝います」

と、本能のままに、手を差し伸べてしまったか。

 

*** 

 

「あいつ、マジ消したい」

 

ええっ!

 

たぶん小学生1年生、

黄色のカバーをつけたランドセルを担いだかわいいはずの女子が吠えていた。

登校時の朝のこと、

ゴミ出し中のおばちゃんの耳に飛び込んできた、そんな殺生な・・・

呆然と立ち尽くしてしまった子供好きのおばちゃんの横を、

「マジ消す、今日、消す。あいつ消す」

 

 

・・・

 

あいつって誰?

心・・・ポキンと折れました。

なんとも・・・心臓、痛っ!

 

 

頑張れ、子供たち・・・

やっぱり2分は見てるかもしれない。

気をつけよう。

 

昔は隣近所、2分なんてものじゃなかったけどなあ。

すぐに親以外の人にも説教されたけどなあ。

 

 

時代が遠くにきてしまいました。

 

珈琲ブレイク