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二足の草鞋を履く
一足は医療従事者という守秘義務あっての職業
病院のエピソードは書けない。
患者様は、病院へ命を預けに来ている。
それを全身全霊で受け止め助けていく職能からなかなか物書きが生まれないのは当然のことだと思う。
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800枚は250枚に
大体半分はそぎ落とされている。
人はそれぞれ何かを負ってこの世に生まれ、この世での役割を果たして生きているのだと思う。そう思うと、すべての誰をも凄いなあ、と人間好きが濃ゆくなっていくばかり。
それでも誰かの話をそのまま書かせてもらうことはない。
守秘義務力のほうが仕事歴としては長い。
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小説書きは、エッセーも素顔ではなく薄化粧すると聞く。
物語の主人公が生き生きと動き出し、書き手から離れていく時、
それが裏稼業物書きにとっての至福の瞬間なのかもしれない。
書き手の名前はわからないけれど、主人公の名前や演じた俳優の顔が思い出せる。
あこがれです。