大河ドラマ「べらぼう」蔦屋重三郎 

 

NHK大河ドラマ 「べらぼう」 蔦屋重三郎、横浜流星さん主演で始まりました。

 

遅い!!

 

ほんまです。

 

もう2月です。

 

海外から日本文化が注目されるなか、グットタイミングで江戸の文化が映像でこれでもか、という大サービスで披露されていきます。

私は日本人ですが、着物や言葉や書や音楽、所作、何もかもきれいだなあ、とタイムスリップしたような感覚で見入っています。

 

そして贅沢なことに、横浜流星さんと渡辺謙さんが一緒に江戸文化登場してくるなんて、

今年は、ありがたやまのかんがらす、にございます。

 

初めは、蔦重が殴られたり、罰を受けたりで、見るのが辛い場面もありましたが、難儀なところをくぐって前進するのに十分な主演力、さすがは横浜流星さんです。

殴られてもきれい、

吉原に置かれているのに芯が崩れていかない。

根っこに役者さんが本物の品を持っているゆえに、引きずりこまれるように見ても、心、グタグタにならないよね、という託せる安心感というか、もう入り込んでしまいました。

 

「忘八」

 

凄い言葉ですね。

蔦重は自分も忘八だから、といいます。

 

胸に染み入るシーンです。

 

選んで生まれた場所でもなければ選んで育った場所でもなく、その置かれた場所、吉原を少しでも助けるべく奔走する蔦重

 

渡辺謙さん演じる田沼意次と初めて会う機会を無理やりつくりだす蔦重

その蔦重に田沼意次が投げかけたことば

「それで、おまえは何をやったか」 です。

 

近づける相手ではない相手に命がけの陳情を正義感いっぱいに訴える何も持たない若者に、

「それでおまえはそのことについて自分で何かをしてきたのか?」

目からうろこが落ちた若者は、一世一代、大出世へと生き抜いていく、のだと思うと、

大変な時代の今の青年に、見てほしい名シーンです。

 

で、おまえは何をした?

 

うーん・・・

甘えの根が根底から引っこ抜かれてしまいます。

 

めいめい、おのおのが、なにをやったか・・・問われてしまうのが人生。

 

いつの時代も生きるって大変です。

生きるヒントをたくさん教えてくれる「べらぼう」です。