(過去記事)

 

有名なリトルアーニーのお話。

 

140年ほど昔のアメリカでの実話です。

救貧院にリトルアーニーと呼ばれている少女がいた。


8歳で母親が亡くなり、

10歳の時、アル中だった父親に

 

リトルアーニーは弟と救貧院に置き去りにされます。

 

世界中が貧しい時代、

劣悪な環境から、トラコーマという目の病気に罹り失明寸前になりました。

 

さらに追い打ちをかけるように、

救貧院に来て数カ月もしないうちに弟が亡くなってしまいます。

 

天涯孤独となったリトルアーニー。

重度の鬱状態になりました。

 

一切のことに無反応となったリトルアーニー。

食事もとらず会話もしない。

 

救貧院の職員、誰もがお手上げとなり、

地下の独房のような部屋に置かれます。

 

精神病院へ移されることになり、

せめてそれまで、と

 

若い女性職員が、

私に食事を運ばせてください、と申し出ます。

 

食事を運ぶたび声をかけても反応はなく、

聖書を読みますが、反応はありませんでした。

 

若い職員はあきらめずに続けます。

がらんどうの洞窟に向かって聖書を読んでいるようで、

 

だんだん辛くなっていき、

虚しくなり、

 

明日でやめよう・・・

他の職員が何度も挑戦した時と同様、

 

彼女も諦めました。

最後の朗読となった日、

 

彼女は応答のない虚しい朗読のあと、

どうせ今日も手つかずだ、と食器を下げようとしました。

 

ところが食事がなくなっていました。

彼女は施設の長へ報告します。

 

精神病院へ移すことを少し待とうということになり、

彼女は、食事を運ぶことと聖書を読むことを続けます。

 

リトルアーニーは救貧院で長じ、

やがてパーキンス盲学校に進学し、首席で卒業します。

 

リトルアーニーは、

のちに

 

見えない、聞こえない、話せない、

三重苦で苦しむヘレン・ケラーの先生になります。

 

「ウォター」

ものには名前がある、という概念を教えたアン・サリバン先生。

 

あなたは?

「Teacher」

 

多くの教師の教えを受けたヘレン・ケラーですが、

先生、と生涯呼んだのはサリバン先生だけだという。

 

小さなアーニーのあまりにも有名なお話を

書かせていただきました。

 

奇跡の人、

あやかりたい。